皆さん、こんにちは。

ほんのりです。

6月実施した作業のまとめになります。

 

ほんのり
そろそろ手が回らなくなってきた

ジベ処理

まずは定番のジベ処理です。

おさらい

ジベ処理は通常2回実施します。

1回目

ジベレリンで種無しにし、フルメットを入れることで着粒安定を図ります。

参照:「住友ジベレリン粉末・錠剤」と「フルメット液剤」の使用方法【植物成長調整剤】

実施時期は、穂先まで開花した満開から3日間

2回目

粒を大きくするために実施します。

時期は、満開後5〜10日

いざ作業実施

今年の変更点

  • ジベ処理は1回:ジベを行うと球張りは良くなりますが、味にエグ味出るので、美味しいぶどうを作ろうということで1回だけにします。もちろん作業負荷軽減もありますけどね
  • 薬剤を作業直前に配合:アルコールみたいに薬剤が揮発し時間が経つと効果が薄れるという話があり、作業直前に配合しました。ただ、調べてみると揮発しないという記事もあり要調査です
    何十年もぶどう栽培していても、毎年違う改善を試してみたり、やっとわかったことがあるとのことで、奥が深いなぁと思います。

食紅入りです。色がついているとわかりやすいですね。

これで実施済みをの房を見分けできるようにし、処理漏れをなくします。

この時期スーパー、コンビニで手を真っ赤にした人を良くみますね。

私は、手が真っ赤にならないよう、ビニールの手袋して実施しましたけど。

同じ畑でも房の開花状況は異なりますが、全房に一気に作業します。

広い畑を持っているので、房の見極め、何度も同じ畑に来る時間はないためです。

他の仕事でも一緒ですが、自分ができる限界を超えたぐらいの大きな畑を持つことで、

効率性を追求し技術が向上したり、良い加減になって品質が上がったりする。

そういうことを意識しているファームさんで素晴らしいなぁと思います。

挿し木

続いて挿し木の作業です。

一から苗を植え直すと3〜4年はかかるし、

古い樹を伐採、掘り起こし、新しいを苗を植えたりで作業も大変です。

挿し木なら簡単な作業で2〜3年には違う品種のぶどうをならせることができます。

レシピ

  1. 冬に剪定して冷蔵庫に保存していた枝を用意します。
  2. 作業前には水をたっぷり吸わせておきます。
  3. 1芽残る長さにカットします。
  4. 挿す枝と同じ太さの枝にくさびを打ち込むように挿します。
  5. テープで巻きます

 

次は、去年も実施した緑枝の挿し木です。

同じ畑にあるシャインマスカットの枝を切ってきて、

巨峰の枝に挿しました。

1つの樹から複数品種をならせるのもいいねという話をしましたが、

開花や房のなる時期も異なり、ジベや摘粒などの作業時期も異なるから大変かもねぇとのこと。

子供時代、つくば万博(古い?)で上がトマト、下がじゃがいもの植物をみてバイオテクノロジーに興味を持った私にとっては、

そういう樹を作ってお子様に見せて興味をもってもらいたい気もします。

房づくり

続いてベリーAの房づくりです。

品質の良いワインを作れるようぶどうの形を整えます。

  1. 肩を落とす
  2. 上の3〜4軸を落とす
  3. 穂先を落とす

農家さんによっては買取価格は重さなので、品質を気にせず上の方を残して、

ずんぐりむっくりのぶどうを作ったりもするようです。

ビジネスの仕方と考え方次第ですね。

摘粒

シャインマスカットの摘粒です。

  1. 手のひらより一回りの大きさにするため、上の3〜4軸と下の方をカットする
  2. 下を向いている粒を落とす
  3. 内に入っている粒を落とす
  4. 傷のある・形の悪い粒は落とす
  5. 横に出過ぎている房は広がっている部分をカット

 

Before

 

After

今だに成長後の姿をイメージしきれていないのでよくわからない。

考えていると時間がかかって数をこなせないので、途中からある程度機械的に作業しました。

「下向きをカット、下向きをカット、、、」

数をこなすとなんとなく見えてきた気がします。気のせいか、、、。

番外編:桃の袋かけ

日の光や風から傷をつくのを防いだり、虫から守ったりするために袋をかけます。

ただ、袋をかけている期間はそれほど長くないため、丁寧にかけるよりは、スピード重視でと言われ作業しております。

Before

 

After

 

今年は作業効率測るため、何袋かけたかわかるように100袋でまとめていた輪ゴムをとっておきました。

1,200 袋かけましたが、途中自分の畑で作業してたりで、何時間かけたかかわからない、、、。

そして、桃の作業の後は毛が体について、痒いような痛いような。

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