みなさん、こんにちは。
ほんのりです。
今回は剪定です。
奥が深い!剪定がわかると楽しいだろうなぁ
目次
剪定ってなんだ?
髪の毛でイメージすると、
髪が伸びてボサボサになると、毛先を切ったり、中の髪をすいたりして整えますが、
剪定も同様で、
枝の先を切ったり、一部の枝を落として枝の空間のバランスを整えます。
初めて説明してもらった時は、どこをどう切るのか良くわかりませんでした。
2年目になり、数をこなすと少〜しだけ見えるようになるから不思議です。
まだまだ理解するまでは至ってませんが、、、。
今年の枝を落としたり、短くします。
長梢剪定と短梢剪定
選定の種類として、本などで剪定の説明があると、長梢、短梢と出てきます。
言葉の通り、枝を切るときに長く揃えるのが長梢、短く揃えるのが短梢になります。
本の説明だと、短梢剪定の方が剪定が楽、作業が楽と書いており、長梢は技術が必要とのことで、
私も素人なので自分でやるなら短梢剪定だろうなと思ってました。
ただ、実際教わってみると長梢の方がメリットが多いとのことでした。
短梢剪定
メリット
- 剪定がわかりやすい、時間がかからない
- ジベレリン処理や摘粒など場所が揃うので作業効率があがる
デメリット
- 元芽を残すので樹勢が暴れやすい
- SSなど機械で消毒する時は房が並んで重なっているので薬がかかりにくい
- 風や斜面などで主枝が寄れて芽が真横に出ない。無理に誘引すると折れる
- 芽が飛ぶ(発芽しない)と空間を埋める必要がある
長梢剪定
メリット
- 樹勢の調整ができる
- 誘引して空間を埋めやすい
- 技術があると誘引せず剪定(芽の向き)で枝の方向を調整できる
- 切り戻しして健康の枝を選んで育てることができる
デメリット
- どの枝を剪定するか経験が必要
仮剪定と本剪定
仮剪定は、一度に剪定を終わらせずに、いくつか残す枝の候補がある・芽を多めに残してある状態にしておくことです。
その後、一定期間を置いて、再度見直して、最終的に剪定を終わらせるのが本剪定です。
仮剪定では:
- 健康的な枝を残す(色が濃く照りが良い)
- えんぴつぐらいの太さの枝を残す。あまり太すぎる枝を残すと栄養のバランスが取れなくなる
- 栄養の流れがよくない扁平な枝は落とす
- 曲がっていないなど素直な枝を残す
- 残す芽の数はえんぴつぐらいの太さで6芽程度、太い枝だと20芽ぐらい
Before
After
強い枝を落とす前
後
扁平な枝
本剪定では:
- 基本去年の1つの枝には1つの枝を残す
- 2つ枝残す時は、右、左 と枝が出ている方向が逆のものとする
- 後継者を育てるために元に近い枝をとっておくこともあり
- 写真:手前の枝は弱々しくなっており今年ぶどうをとるだけ。奥にしっかりとした枝があり後継者
- 去年残した芽の数と今年の枝の状況を見て残す芽の数を決める
- 今年の枝が太くなっていたら去年の芽数が少なかったので多めにする
- 枝が上を向いている枝は誘引の作業が必要となるため落とす
- 斜面上向きの枝は強くなるため落とす、誘引を考える
- 残す芽の向きを考える。去年の枝が右向きの芽だったら左向きの芽になるようにする
- ただし、枝を向かわせていきたい方向にすることもある
- 棚を埋めることをイメージする。残した枝から枝が伸びていったらどうなるか
- 枝の元の枝の状態も見て落とすことも判断する
- 元の枝が負けている(その枝自体に栄養がきていない)場合、元から落とすこともあり
若木と成木
また、木の年齢によって考慮すべきことが違います。
若木
- 成長させる必要がある木は、頭を伸ばす(中心となる枝を作る)
先頭の枝から元にかけては、交互にいくつかの枝を残す
成木
- ぶどうをとることを考える
- また、今年はぶどうをとるだけで、来年は切り落とす枝もあり
- 空間を埋める
枝を跨いでいますが空間を埋めるためにはこれもOK
最後に
と、色々書いてみましたが、実際剪定しようとすると、
状況も異なりどれを切っていいのかわからなくなります。
数をこなすことが必要ですねぇ〜。